介護職員初任者研修とは
介護・福祉の入り口の研修ではありますが、高齢化社会では多くの方に知っていただきたい内容です。
介護職員初任者研修

4. 介護・福祉サービスの理解と医療との連携(9時間)

(1)到達目標・評価の基準
ねらい 介護保険制度や障害福祉制度を担う一員として最低限知っておくべき制度の目的、サービス利用の流れ、各専門職の役割・責務について、その概要のポイントを列挙できる。
修了時の評価ポイント ・生活全体の支援のなかで介護保険制度の位置付けを理解し、各サービスや地域支援の役割について列挙できる。
・介護保険制度や障害福祉制度の理念、介護保険制度の財源構成と保険料負担の大枠について列挙できる。
例:税が財源の半分であること、利用者負担割合
・ケアマネジメントの意義について概説でき、代表的なサービスの種類と内容、利用の流れについて列挙できる。
・高齢障害者の生活を支えるための基本的な考え方を理解し、代表的な障害福祉サービス、権利擁護や成年後見の制度の目的、内容について列挙できる。
・医行為の考え方、一定の要件のもとに介護福祉士が行う医行為などについて列挙できる。
(2)内容例
指導の視点 ・介護保険制度・障害福祉制度を担う一員として、介護保険制度の理念に対する理解を徹底する。
・利用者の生活を中心に考えるという視点を共有し、その生活を支援するための介護保険制度、障害福祉制度、その他制度のサービスの位置づけや、代表的なサービスの理解を促す
内容 1. 介護保険制度
(1)介護保険制度創設の背景及び目的、動向
〇ケアマネジメント、〇予防重視型システムへの転換、〇地域包括支援センターの設置、〇地域包括ケアシステムの推進
(2)仕組みの基礎的理解
〇保険制度としての基本的仕組み、〇介護給付と種類、〇予防給付、〇要介護認定の手順
(3)制度を支える財源、組織・団体の機能と役割
〇財政負担、〇指定介護サービス事業者の指定
2.医療との連携とリハビリテーション
〇医行為と介護、〇訪問看護、〇施設における看護と介護の役割・連携、〇リハビリテーションの理念
3. 障害福祉制度およびその他制度
(1)障害福祉制度の理念
〇障害の概念、〇ICF(国際生活機能分類)
(2)障害福祉制度の仕組みの基礎的理解
〇介護給付・訓練等給付の申請から支給決定まで
(3)個人の権利を守る制度の概要
〇個人情報保護、〇成年後見制度、〇日常生活自立支援事業