介護職員初任者研修とは
介護・福祉の入り口の研修ではありますが、高齢化社会では多くの方に知っていただきたい内容です。
介護職員初任者研修

6. 老化の理解(6時間)

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(1)到達目標・評価の基準
ねらい加齢・老化に伴う心身の変化や疾病について、生理的な側面から理解することの重要性に気づき、自らが継続的に学習すべき事項を理解している。
修了時のポイント・加齢・老化に伴う生理的な変化や心身の変化・特長、社会面、身体面、精神面、知的能力面などの変化に着目した心理的特徴について列挙できる。
 例:退職による社会的立場の喪失感、運動機能の低下による無力感や羞恥心、感覚機能の低下によるストレスや疎外感、知的機能の低下による意欲の低下等
・高齢者に多い疾病の種類とその症状や特徴及び治療・生活上の留意点、及び高齢者の疾病による症状や訴えについて列挙できる。
例:脳梗塞の場合、突発的に症状がおこり、急速に意識障害、片麻痺、半側感覚障害等を生じる等
(2)内容例
指導の視点高齢者に多い心身の変化、疾病の症状等について具体例を挙げ、その対応における留意点を説明し、介護において生理的側面の知識を身につけることの必要性への気づきを促す。
内容1. 老化に伴うこころとからだの変化と日常
(1)老年期の発達と老化に伴う心身の変化の特徴
〇防衛反応(反射)の変化、〇喪失体験
(2)老化に伴う心身の機能の変化と日常生活への影響
〇身体的機能の変化と日常生活への影響、〇咀嚼機能の低下、〇筋・骨・関節の変化,〇体温維持機能の変化、〇精神的機能の変化と日常生活への影響
2. 高齢者と健康
(1)高齢者の疾病と生活上の留意点
〇骨折、〇筋力の低下と動き・姿勢の変化、〇関節痛
(2)高齢者に多い病気とその日常生活上の留意点
〇循環器障害(脳梗塞、脳出血、虚血性心疾患)、〇循環器障害の危険因子と対策、〇老年期うつ病症状(強い不安感、焦燥感を背景に、「訴え」の多さが全面に出る、うつ病性化成認知症)、〇誤嚥性肺炎、〇病状の小さな変化に気付く視点、〇高齢者は感染症にかかりやすい
「厚生労働省 介護員養成研修の取扱細則について」より