ねらい | ・介護職に求められる専門性と職業倫理の必要性に気づき、職務におけるリスクとその対応策のうち重要なものを理解している。 ・介護を必要としている人の個別性を理解し、その人の生活を支えるという視点から支援を捉える事ができる。 |
修了時の評価ポイント | ・介護の目指す基本的なものは何かを概説でき、家族による介護と専門職による介護の違い、介護の専門性について列挙できる。 ・介護職としての共通の基本的な役割とサービスごとの特性、医療・看護との連携の必要性について列挙できる。 ・介護職の職業倫理の重要性を理解し、介護職が利用者や家族等と関わる際の留意点について、ポイントを列挙できる。 ・生活支援の場で出会う典型的な事故や感染、介護における主要なリスクを列挙できる。 ・介護職におこりやすい健康障害や受けやすいストレス、またそれらに対する健康管理、ストレスマネジメントのあり方、留意事項を列挙できる。 |
指導の視点 | ・可能な限り具体例を示す等の工夫を行い、介護職に求められる専門性に対する理解を促す。 ・介護におけるリスクに気づき、緊急対応の重要性を理解するとともに、場合によってはそれに一人で対応しようとせず、サービス提供責任者や医療職と連携することが重要であると実感できるよう促す。 |
内容 | 1. 介護職の役割、専門性と多職種との連携 (1)介護環境の特徴の理解 〇訪問介護と施設介護サービスの違い、〇地域包括ケアの方向性 (2)介護の専門性 〇重度化防止・遅延化の視点、〇利用者主体の支援姿勢、〇自立した生活を支えるための援助、〇根拠のある介護、〇チームケアの重要性、〇事業所内のチーム、〇多職種から成るチーム (3)介護に関わる職種 〇異なる専門性を持つ多職種の理解、〇介護支援専門員、〇サービス提供責任者、〇看護師等とチームとな利用者を支える意味、〇お互いの専門職能力を活用した効果的なサービスの提供、〇チームケアにおける役割分担 2. 介護職の職業倫理 職業倫理 〇専門職の倫理の意義、〇介護の倫理(介護福祉士の倫理と介護福祉士制度等)〇介護職としての社会的責任、〇プライバシーの保護・尊重 3. 介護のおける安全の確保とリスクマネジメント (1)介護における安全の確保 〇事故に結びつく要因を探り対応していく技術、〇リスクとハザード (2)事故予防、安全対策 〇リスクマネジメント、〇分析の手法と視点、〇事故に至った経緯の報告(家族への報告、市町村への報告等)、〇情報の共有 (3)感染対策 〇感染の原因と経路(感染源の排除、感染経路の遮断)、〇「感染」に対する正しい知識 4. 介護職の安全 介護職の心身の健康管理 〇介護職の健康管理が介護の質に影響、〇ストレスマネジメント、〇腰痛の予防に関する知識、〇手洗い・うがいの励行、〇感染症対策 |
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